教室案内

教授あいさつ

Message

最新の医療を本州最北端の地で実践し、世界に発信し続ける

2017年に奧村謙名誉教授の後任として循環器腎臓内科学講座教授を拝命いたしました。当教室は、内科学、特に循環器病学、腎臓病学を中心として、教育・研究・診療に精力的に取り組み、多くの優秀な人材を青森県内外に輩出し、地域医療に貢献してきました。これまでの輝かしい伝統を継承し、さらなる発展のため、全身全霊を傾けて邁進する所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

循環器分野では、諸先輩方が築き上げてこられた循環器救急医療システムを継続し、地域に安心・安全な循環器医療を提供します。2019年に稼働したハイブリッド手術室では、多職種によるハートチームでカンファレンスを行い、構造的心疾患に対する最新のカテーテル治療を実施しています。特に、高齢や合併症など開胸手術が難しい重症大動脈弁狭窄症患者さんに実施しているTAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)は、超高齢化が進んでいる青森県においてニーズが高く、今後も安全を最優先にして取り組んで参ります。不整脈、特に心房細動や心室頻拍に対するアブレーション治療、ならびにペースメーカーや除細動器などのデバイス治療については、青森県のみならず、他県からも多くの患者さんをご紹介いただいています。最新の医療を本州最北端の地で実践し、世界に発信し続けたいと思います。

腎臓分野では、急増する慢性腎臓病患者さんや透析医療に対応するため、「尿蛋白から腎移植まで」切れ目のない腎臓病医療を展開していきます。積極的に腎生検を行い診断し、早期の治療介入により慢性腎不全への進展を防ぐことが大切です。腎代替療法については、個々の患者さんに応じて、腹膜透析、血液透析、腎移植を実施しています。特に腎移植については、当院泌尿器科ならびに関連各科、関連機関と緊密に連携し、術前術後管理をより一層充実させ、腎移植医療のさらなる発展を目指します。
教室運営のキーワードは“人材育成“です。患者さん一人一人を丁寧に診て、深く考え、最善の治療を選択・実践すると同時に、病に苦しむ患者さんに寄り添うことができる倫理観を持った医師を育成します。さらに、明日の医学やエビデンスを構築できる優れたPhysician Scientistを育成するために、基礎医学講座、他の臨床医学講座あるいは国内外の研究施設と積極的に人的交流をすすめ、研究活動をさらに高めて若手医師のリサーチマインド涵養に努めます。これらを通じて、教室員そして教室全体の医療・研究レベルの向上、さらには弘前大学の発展、地域全体の医療レベルのさらなる向上に貢献いたします。教室員一丸となって、新しい時代を築いていきます。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

About us

講座概要

弘前大学医学部附属病院循環器・腎臓内科は、
循環器疾患、腎臓疾患を中心に診療を行っています

当科は救急医療を積極的に行っており、急性心筋梗塞をはじめとする重症心疾患患者を24時間体制で受け入れ、緊急カテーテル検査や冠動脈インターベンションを行っています。弁膜症や心房中隔欠損症などの構造的心疾患に対するカテーテル治療にも、積極的に取り組んでいます。不整脈疾患に対してはアブレーション治療や植え込みデバイス治療を積極的に行っており、全国有数の不整脈治療施設として最新の医療を地域に提供しています。腎臓疾患に対しては、血尿・蛋白尿から、腎炎、ネフローゼ症候群、全身性疾患に合併した腎疾患などの診療を行っています。腹膜透析や腎移植も積極的に行っております。
当科では循環器内科、腎臓内科を学びたい内科専攻医を募集しております。個人の希望を考慮し、柔軟な研修カリキュラムを設定していますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。また、いつでも見学はOKですので、ご連絡ください。お待ちしております。
内科専門医取得後に、専門領域の研修・研究を行いたい医師も随時募集しております。お気軽にご連絡ください。

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